こんな悩みを解決します!
●この先トレードで勝ち続けられるか不安
●勉強しているけど全然勝てる気配が見えない
●思い切って商材を買おうか悩んでる
トレードで一番不思議なことは、勉強しても全然勝てないことです。
億トレーダーのTwitterをフォローしたり、ブログやnoteを読み漁ったり、勝つためにアンテナを高く張るトレーダーは多いでしょう。
私も1年以上、会社の休憩時間や睡眠時間を費やし、また日銭を削って教材を買うなど、勝ちたい一心でトレード勉強へ明け暮れました。
それに加え、どんなに勉強しても情報を発信するトレーダー達と比べて、超えられない”壁”のようなモノを感じ、「このまま勉強して勝ち続けられるの?」と常に不安が渦巻いていたのを覚えています。
勝ち続ける未来像が見えず、不安を拭うため奴隷のように情報を欲してました
振り返って気付きましたが、トレードの勉強は薬と同じです。トレーダーの成長を助けますが、取り入れ過ぎれば、成長した”気にさせる”危険ドラッグへと変わります。
そこで今回は、実際に情報収集から離れて気付いた、初心者トレーダーが勉強のスパイラルに陥る原理と、トレードで勝ち続けるために本当に必要なスキルを5つ紹介します。
本記事の執筆者
今回の記事を読むことで、今まで漠然と勉強を続けてしまっていた”理由”に気付けるので、スムーズに負のスパイラルから脱出できる上、将来的にも勝ち進めるトレード生活へと一転できます。
あえてテクニカル的な文言は使わず、誰にでも実現可能な内容にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
本記事の内容
・勉強だけでは勝ち続けられない理由
・情報や商材が魅力的に感じる原理
・トレードで勝ち続ける必須スキル5選
勉強を続けても勝てない理由
トレーダーは技術職
勘違いしている人が多いですが、トレーダーは知識職ではなく技術職です。
分かりやすく例えると、博士や先生ではなく、エンジニアやスポーツ選手です
この表現はさまざまなトレード書籍に載っており、その中でも名著[ゾーン最終章]には下記のような一文が記載されてます。
【~~すなわち主観によるトレードを「最大の精神的スポーツ」と呼ぶのを読んだか聞いたことがあるが~~】
《引用:ゾーン最終章)
トレードに必要なスキルは全て精神的なものです。
ここで押さえておきたい点が『知識 ≠ 精神的スキル』であること。
知識を増やすトレード勉強とは、例えるなら野球選手が本で投げ方や打ち方を学んでいる状態。本をただ繰り返し読んでも、スキルは一切身に付きません。
実際に身体を動かして練習しないと、スキルは身に付きませんね
しかし一般的なスポーツと異なり、身体的スキルを必要としないトレードでは、『知識⇒すぐに使える⇒実力』と考えてしまいます。
だから多くのトレーダーが情報収集を続けてしまいます
精神的スキルにも練習が必要です。
あえて酷く書くと、プロの助言や最新情報を掴んで得られるのは、スポーツ漫画を読んで強くなった気がする優越感だけですよ。
必要なのは5%を確保し続ける技術
トレード勉強の全てが役に立たないわけではありません。しかし、勉強した内容が役立つ”度合い”をご存知でしょうか。
先に結論を述べると、最新情報もテクニカル理論も、50%のランダムな相場から55%へ傾ける程度の力しかありません。
え、たったの5%!?
トレードシステム開発の第一人者[ルイス・ルカッチ]も、次の通り語っています。
【大半のシステムは長期的に見て、ほんのわずかしか相場を上回ることができません】
(引用:マーケットの魔術師 システムトレーダー編)
ブログや動画で紹介されているトレード方法には、必ず「勝てる」「必勝」など極端な文言が含まれているため、多くの初心者が方法論に90%〜100%の優位性が有ると勘違いしてしまいます。
発信者も見てもらうため誇張表現を使いますが、初心者時代オーバーな言葉に触れ続けた脳は、トレード情報に対する”重要度”を高く見積もるよう学習してしまうはめに…。
「感情が邪魔をする」
「ルールを守ることは難しい」
分かっていて勉強を優先してしまう理由がまさにコレ。本当は5%だけなのに、90%〜100%と高く見積もった優位性は簡単に崩れないと『無意識に信頼』しているためです。
ぶっちゃけ5%の優位性なんて、感情一つで簡単に崩れます。精神的スキルとは全て『5%を確保し続ける技術』といって良いでしょう。
情報や商材が魅力的に感じる原理
情報だけではトレードで勝てないと分かりました。
しかし頭で分かっていても、トレード勉強と偽って情報収集を続けてしまうのは、有名なトレーダーあるあるでしょう。
もし簡単に情報収集を止められるなら、勝つためにより本質的な行動へ移れるため、トレード成功者が量産されるはずです。
そこで次に、勝てないと分かっていながら情報収集を続けてしまう原因を、分かりやすく解説します。
稼げない不満の解消方法
トレードを続ける上で一番つらいのが、資金が減り続ける初心者時代です。
特に相場の値動きはランダムなので、「コレだ」という原因を掴むことができません。
理由が分からない損ほど、つらいモノはありませんね
そこで手っ取り早く分かりやすい不満の解消先が、”情報の不足”を原因とすることです。
これが足りなかったんだ。よし、今度こそ大丈夫!
脳は分からないことに不安を感じるため、それっぽい原因をでっち上げてでも、安心しようと躍起になります。
つまり、情報収集を続けてしまう原因は、脳の構造上の問題です。
特に初心者時代は新しい発見の連続なので、簡単に言い訳を見つけられます。
そうして何度も不安を解消していくことで、脳が無意識下で「情報収集⇒安心」と学習してしまい、情報収集が習慣化してしまうことが、負のスパイラルに陥る鉄板パターンと言っていいでしょう。
バイアスを対策する第一歩は、バイアスを知ること。「かりそめの安心を求めてないか」と考えるだけでも、情報収集に歯止めがききますよ。
足りない自信の埋め合わせ
トレードは決断の連続です。少し前に”ウィルパワー”や”決断疲れ”という言葉が流行った通り、脳は決断するごとに疲れていきます。
特にトレードの決断は直接お金が伴うため、日常的に行う決断よりはるかに重く、慣れない初心者はすぐに決断疲れを起こします。
さらに自ら決断した結果が損失だった場合、メンタルへのダメージは絶大。一撃ノックアウトで、すぐにブレブレのトレードが始まってしまうでしょう。
1回の負けからトレードがブレるのは、億を扱う証券会社のディーラーですらあるある話です
そこで手っ取り早く決断能力を”補強”する方法が、情報です。
誰かが発信した情報を頼りにトレードすると、自分で決めたルールでトレードするより、はるかに決断負荷を軽くでき、また損失を出したダメージを減らせます。
初心者の考えよりずっと正しい筈だから、プロの意見を活用してるだけだよ!
残念ながら人の脳は、正しさと他人の意見を比較した場合、他人の意見を優先するよう本能レベルで刷り込まれています。
有名な動物実験ですが、木の実を割るのが得意なサルを、木の実を割るのが下手なグループへ移すと、サルはあえて下手な方法で木の実を割るそうです。
動物本能で、生命に直結する食べ物の扱い方は最優先で開拓されます。しかし社会性に富んだ動物ほどこの本能は薄れていき、効率的な食べ方より、集団に合わせる安心感を優先する傾向があります。
分かりやすくまとめると『正しさ<安心感』です。
特に、書籍やネット情報・サロン・有料商材は、”たくさんの人が見ている”と錯覚してしまう環境。
つまり、トレードで勝てるであろう効率的な方法より、”みんなやってる安心感”を求めて、本能的に場当たりトレードを繰り返してしまうのです。
ここでも安心感が邪魔をしてる…
「もっと検証しないと…」
「ルール以外の取引はやらない…」
稼ぐための正しい方法が分かっている上で、情報収集を優先してしまう理由がまさにコレ。
本来かかるトレード決断の負荷に耐えられるまで、精神的スキルを鍛えない限り、情報収集をやめることは不可能でしょう。
マーケティング技術の充実
個人で発信して、個人でモノを売り、個人で稼ぐ今の時代、多くの人が情報を上手に楽しく見せる『マーケティング技術』を学び、情報を「見てもらう」方法を身に付けました。
ツイッターを中心に発信活動を始めて気付きましたが、発信者は想像以上に「見てもらう」努力を惜しみません。
ブログや動画も同じく、読者の不安を煽ったり、ニーズを刺激したり、「見てもらう」工夫が散りばめられています。
現在ではトップ企業ですら、プロのライターを雇って「見てもらう」ページを量産しており、例に漏れず、情報を「見てもらう」流れはトレード界隈にも増えてきています。
トレード勉強で情報収集が止められないのは、何もトレーダーだけが原因ではありません。情報収集をする”環境自体が止まらない仕組み”になっているのです。
情報収集、楽しくてやめられない!
私もマーケティング知識を勉強し始めてから、発信者の洗脳技術に驚く毎日でした。
極端な言い方をすれば、発信者が情報の奴隷トレーダーを作っていると言っていいでしょう。
今の時代、マーケティング知識は情報に踊らされない防御力です。数日勉強するだけでも、次のページを見たくなる”煽り”に気付けますよ。
トレードで勝ち続ける必須スキル5選
情報収集が役立つのは、知識の基盤を作る入門者と、技術に磨きをかける上級者。
初心者時代に技術を情報で磨こうとすると、せっかく築き始めた技術の柱を折ってしまいます。
「トレードで成功するなら一点突破」というプロの助言は、磨ける段階まで技術を固め、それまで磨くな、という意味です。
言ってしまえば、トレード初心者と中級者の壁は、”情報量”ではなく情報を行動に移した”経験量”で決まります。そしてトレード中級者と上級者の壁も同様に、単に”経験量”の差です。
そこで、より効率的に経験量を増やすため、必須となるスキルを5つ紹介します。
①検証力
検証って、手法が完成したら終わりじゃないの?
いいえ、終わりません。むしろ検証に終わりなんてありません。
トレード検証で手法の成績を測るのは、検証する目的のたった数%です。
散々検証したので分かりますが、トレードスキルが成長するにつれ、手法ルールだけでは対応が難しい”想定外”が掴めてきます。
また相場は変化しているため、トレーダーの成長に限らず”想定外”は常に増え続けます。
この”想定外”を”想定内”へ落とし込む作業は、実相場で経験した1回だけでは難しく、検証だけが頼りです。
もし検証せず手法を放置したら、増え続ける”想定外”に埋もれてしまいます
野球で例えるなら、試合で見覚えのない変化球を見て…
・妄想の中でシミュレーションを繰り返す
・実際にバットを振って打てる型を研究する
どちらが次の試合で活躍できるかは、明らかにバットを振った人ですね。
意外に思われるかもしれませんが、実は億を稼ぐプロすら、稼ぎ続けながらトレード検証を習慣化している人が多いです。
実戦のプレッシャーに勝てるメンタルは実戦でしか鍛えられませんが、型がないままプレッシャーに打ち勝っても意味がありませんよ。
②記録力
トレードに必要なスキルは全て精神的なモノです。そのため他のスポーツと異なり身体で覚えることが難しく、スキルの保管は全て『脳』が行います。
そう、忘れることで有名な『脳』です。
トレードと相性がいいので心理学と脳科学を学んでますが、『自由に使える記憶』という点において、脳の記憶能力を信用している脳科学者は誰一人としていません。
忘れたり、都合よく解釈したり、無いことを捏造したり、あてになりません…
実際に多くのプロトレーダーが”トレードノート”を勧めてますが、記録しない人は、苦労して手に入れたトレード経験値を垂れ流していると言っていいでしょう。
でも、トレード履歴は自動で記録されていくよ?
その通り。しかし、トレード履歴だけで効率的な振り返りや改善が行えるかは、また別問題です。
勘違いしてはいけないのが、勝ち続けるために必要なのは、記録という”手段”ではなく、記録力という”スキル”である点。
スキルと呼ぶだけあって、最初から完璧な記録をとれる人はいません。
ぶっちゃけ最初の1ヵ月は99%ゴミ箱行きと考えていいでしょう。
実際私も毎日検証したデータを記録してますが、振り返って活用できるデータは、データの残し始めて半年後からです。
200時間かけたデータをゴミ箱に捨てたことが何度もあります!
『1年後のわたしが”活用”できる』まで記録力を鍛えることが、一つの節目と言っていいでしょう。
③開拓力
情報の奴隷トレーダーから抜け出す『最初の一歩』です。
稼ぎ続けているトレーダーには、共通点があります。それは、書籍やブログの”向こう側”までトレード知識を開拓していること。
あまり語られてませんが、トレードは開拓を始めたトレーダーから勝ち始めます。
これは、情報収集が不可能な領域まで踏み込んだことで、トレードが情報に振り回されなくなるためです。
私の場合、RSI反発について勝ちやすい時間や特徴を、数億トレードと自力で調査したことが切っ掛けです
ここがポイント!
自力で開拓した技術は、情報収集で補っていた自信を本物に変え、ブレない一貫したトレードを実現させます。
再度振り返りますが、よくプロが「トレードで成功するなら一点突破」と助言するのは、情報収集の限界に気付かせ、早い段階で開拓へ踏み出させる工夫と言っていいでしょう。
「稼ぎ続けるトレーダーは全員オリジナル手法」という意見も、開拓した手法という意味で頷くことができます。
また例にもれず、この開拓力もスキル。最初からうまく開拓できる人はいません。
最初はどうしても『情報収集の魅力>自力で開拓した情報』なので、また情報収集へ戻って、再度開拓する作業を繰り返すことになります。
自力で納得できる領域まで鍛えるには根気が必要ですが、勝ちトレーダーになる『最後の関門』と言っても過言ではないので、どんどん取り組みましょう。
④発信力
トレード開拓には明確な弱点があります。
それが「正しい道を進めているか分からない」ことです。
情報収集していた時は情報が”正解”でしたが、開拓では方針から結果まで全て自力で評価する必要があります。
コンパス無しで旅をしているのと同じです
そこで誤った道に進まないために必要なのが、発信力となります。
分かりやすく言うと、開拓した結果を発表して、開拓方針の誤りを読者/視聴者に見つけてもらうのです。
昨今多くのプロが動画やブログ、Twitterで情報発信を続けていますが、リスナーコメントはこの上ないフィードバックとなります。
また開拓を続けると、どうしても周囲より専門分野に精通するため、”説明深度の錯覚”に陥りやすくなります。
トレードで勝ち続けるには、謙虚さが必須。特に「自分は何も知らない」という”知的謙遜”は最重要です。
認知バイアスへの対策で効果的なのが、『他の人へ細かく説明する』こと。発信力は、まさに知的謙遜を保つトレーニングと言っていいでしょう。
私もTwitterで1日3回以上発信してトレーニングしてます
⑤習慣化
昨日頑張ったから、今日は休もう…
と考えているうちは、いつまで経っても勝ち続けるトレーダーにはなれません。
稼ぎ続けるトレーダーのスキルは、刀と同じです。
一度打って完成するわけではなく、熱して何度も打ち付けて、冷まして確認して、また熱して打ち付けて、また冷まして確認して…何度も繰り返して完成します。
さらに完成してからも、研ぎや手入れを怠れば、刃こぼれや錆びつきで使い物にならなくなります。
先に紹介した①〜④も、使えるレベルまで何度も鍛え、完成してからも磨き続ける必要があります。
そこで重要なのが【習慣化】
ある1日だけ全力投球するのではなく、いかに日常へ落とし込むかがカギを握ります。
いきなり4種類も繰り返すなんて難しそう…
安心してください。一度に全部を習慣化する必要はありません。
習慣化もスキルであり、育てることが前提です。
具体的には、①〜④の中から一つ選んで、小さく始めましょう。
私は「寝る前にEA検証のスタートボタンを押す」から始めました
①〜④のスキルはそれぞれ関連しているため、一つ育ったスキルが足掛かりとなり、その他のスキルも自然と鍛えられます。
例えば、
毎日①検証力を鍛え続ける
⇒データを整理し続け自然と②記録力が上達する
⇒意味の有るデータが揃って③開拓力が上達する
⇒開拓したデータの考察を求め④発信力に手を伸ばす
といった具合です。
最初は「寝る前」や「起きた直後」といった日常動作と紐づけることが、習慣化のコツ。まずは一つ選んで始めてみましょう。
まとめ:情報の”生産者”を目指そう
今回のポイント
・トレードは5%の優位性を確保し続ける技術職
・情報が魅力的なのは、脳と情報に仕組みがあるから
・検証力・記録力・開拓力・発信力を習慣化しよう
トレードの勉強は薬と同じ。トレーダーの成長を助けますが、取り入れ過ぎれば、成長した”気にさせる”危険ドラッグへと変わります。
もしトレードの情報収集をやめられなかったり、商材を買おうか悩んでいる時は…
本当に知識不足が原因で勝てないのかな?
…っと、一度立ち止まって考えてみましょう。
勝ちトレーダーになれる切符は、情報収集が不可能なところまで踏み込んだスキル。
だからどんなに情報を漁ろうが、高額なサロンに入ろうが、切符は手に入りません。
そしてトレードで勝ち続けるには、切符を作り続ける必要があります。
そのため勝ち続けるトレーダーとは、【情報の生産体制を持つトレーダー】と言っていいでしょう。
今回紹介した①〜⑤のスキルが、まさに情報の生産体制です。
ぜひ情報の奴隷トレーダーから、情報の生産トレーダーに変わって、勝ち進める切符を手にしてください。
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